toggle
2020-05-03

【旬のレシピ 5月】新茶の茶飯

立春から数えて八十八夜は、童謡でも有名な茶摘みの季節です。同時に、別れ霜の季節であり、田植に備えて稲の種まきをしておく時期でした(※土地の気候によってズレはあります)。
数字の八は末広がりの八と言われ、八十八を組み合わせると「米」の漢字になることから、とても縁起の良い日だと考えられていました。
今回は八十八夜に縁の深い、新茶とお米で作る茶飯のレシピをご紹介します。
八十八夜頃に摘採された柔らかな茶葉は新茶や一番茶と呼ばれ、茶葉としての品質は最も良い時期だとされます。一年の中で最もうま味が含まれている茶葉なので、出汁を入れなくても上品なうま味のあるご飯ができます。
地域によってちりめんじゃこなどと一緒に炊く場合もありますが、今回は新茶の香りそのものをしっかり感じられるよう、最小限の調味料だけで炊き上げました。
その年の新茶の味と香りを楽しみながら、近づく夏に向けた支度を始めてみてはいかがでしょう?

材料(4人分)調理時間 30分(浸水時間は除く)
米・・・・・・・・・2合
水・・・・・・・・・330ml
新茶・・・・・・・・10g
薄口しょうゆ・・・・小さじ1/2
A酒・・・・・・・・大さじ1
A塩・・・・・・・・小さじ2/3
昆布(10cm角)・・1枚
薄焼き卵・・・・・・適量

☆作り方

1.米を洗い、30分ほど浸水させてからザルに上げる。

2.分量の水を沸騰させ、60~70℃に冷ましてから新茶を抽出し、粗熱を取る。
抽出した茶が300mlに足りなければ水を足す。

3.茶葉はフライパンに入れて水分を軽く飛ばすように炒め、薄口しょうゆを和えておく。

4.土鍋に(1)・(2)・Aを入れてひと混ぜし、昆布をのせ、蓋をして中火にかける。
沸騰したら弱火にし、10~15分炊く。
※土鍋が無い場合は炊飯器でも炊くことができます。

5.蓋を開け、水分が残っていなければ10秒ほど強火にかけてから火を止め、蓋をして10分蒸らす。

6.(3)を入れ、米がつぶれないようにサックリ混ぜ合わせる。器に盛り、刻んだ薄焼き卵をのせる。

関連記事